「どうする、わが社のDX!?」そんな悩みに答える実践ノウハウ&成功ポイント 「どうする、わが社のDX!?」そんな悩みに答える実践ノウハウ&成功ポイント

DXの先進事例を読む

デジタル活用の先進企業は、時代の変革の中で何を考え、実践しているのか?
国内外の成功事例に取り組みの実際と成果を学ぶ

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」とは何か、本当に理解していますか。
いま世の中では、データ活用によって新たなビジネスの可能性を探る試みがあちこちで進んでいます。しかし本当に自社の持つ業務データを分析していきさえすれば、次の方向が見えてくるのでしょうか。
DXの本質とは、変化を続ける市場のニーズに向けた新しい価値の提供であり、企業にとっては過去の成功体験を捨てて生まれ変わる「生き方改革」です。そこには明確な戦略と課題があり、何よりも目標に向けて組織が一丸となって進んでいく強い意志が欠かせません。
ここでは、デジタルの力で企業規模や資本力の差を乗り越え、成功の新天地を目指す中堅・中小企業の皆さんに向けて、国内外で大きな成果を挙げている「DX先進事例」をご紹介していきます。

「デジタルの5大特長」を味方に、
新たなチャンスに挑戦!

SAPではデジタルがビジネスにもたらすさまざまなメリットの中で、特に注目すべき機能を「デジタルの5大特長(Five forces of Digital)」と呼んでいます。これらをフルに活用することで、今までは大手企業でなければ不可能だったグローバル展開や高度なマーケティング分析などが、限りなく低いコストと手間で実現できるのです。

5forces od Digital

1

差分コストゼロ

システム設置後、それを「動かす」コストは非常に低い。たとえば紙のチラシなら、価格を1か所変更しても再印刷の費用がかかるが、Webページなら文字データを差し替えるだけでOK。

2

無制限

コンピューターの能力が大きく向上した今、「できないことはない」といってもよい。特にクラウドは、ユーザーがいくら増えても増えただけ対応が可能。サーバー容量を気にする必要がない。

3

時差ゼロ(リアルタイム)

どんな情報でもデジタルデータなら一瞬で送れる。たとえばスーパーの閉店間際、弁当が売れ残りそうなら、店内の客のスマホ限定で「半額クーポン」を送って即完売という早業も可能だ。

4

記録・分析・予測

デジタルは、あらゆる処理の履歴を詳細に記録できる。買い物アプリに送った広告を、何人が見て、何割がどの商品を選んだか、ならば次はどの商品を出すかといった分析・予測までが可能。

1

明細×組み合わせによる
パーソナライズ

100万人に100万通りのメニューを提供しても、コストはほぼ同じ。顧客全員の購入履歴を分析して、結果にマッチした商品を一人ひとりに提案する個別マーケティングなども可能だ。

事例から学ぶ
「デジタルの5大特長」

これらの「デジタルの5大特長」を活用して、
SAPは様々な企業との協業を進めてきました。
いずれも、これまで実現不可能と思われてきた革新的な取り組みであり、
社会的価値の高い成果だと自負しております。
皆様のビジネス課題の解決と、新たなビジネスモデル構築の
ヒントとなるような事例をご紹介。

ヒトの力、デジタルの力で新たな価値創造を目指す

トラスコ中山

販売店や企業を対象にしたECサイト「トラスコ・オレンジブック.Com」を介したB2Bの電子取引を始め、自社とパートナー企業をダイレクトに結んで情報を共有・活用。サプライチェーン全体にわたる、共存共栄の関係を構築している。

世界からも注目を集めているソーシャル地震防災プロジェクト「my 震度」

白山工業

膨大な数の端末から上がってくるデータをリアルタイムで分析、最新状況を把握や将来の事象を予測する「予見分析」を防災に活かすための、日本発のソーシャルデータプラットフォーム。

コンプレッサーメーカーが「コンプレッサーを売らずに圧縮空気を売る」

ケーザー・コンプレッサー社(ドイツ)

世界中のコンプレッサーに取り付けられたセンサーから、圧縮空気の使用状況など機械の状態をリアルタイムに監視。故障を未然に防ぎ稼働率をアップするなど、ユーザー企業の視点に立った革新的ビジネスモデルの構築。

拡張の余地がない港湾施設で取り扱い貨物量を増やせるのか?

ハンブルグ港湾局(ドイツ)

コンテナ船を始め港に関係するトラックや鉄道をテレマティクスで結び、船の入港時刻に合わせてトラックを誘導する、「ジャスト・イン・タイム」の仕組みを導入。2025年までに2.5倍の取り扱い貨物量を目指す。